2009/1/21 7:38:00 17:49:51 20:52:13
比較的よく眠れた筈だが、まぶたが重い、4時間半は寝ているから、まぁまぁと思っていたが、眠剤を半錠服用していたのを思い出した。寝る前に猛烈に頭を酷使すると、全然眠れなくなることがある。まるで脳の中が何も働いていないように静まりかえり、何の反応もない。眠気は全くない。しかし思考能力もない。こういう状態で朝を迎えると辛い。
それが予想される場合は眠剤を服用する。以前は良かったが、最近は半量でも翌日に残る。
朝の仕事が無ければ、全く気にしなくても良いのだろうけど、瞼も、知力も眠っている状況で、ニューヨークタイムズ級の論説を訳すのは、ものすごく大変で、辛い。小説なら20枚ほどはペンが進む程の時間とエネルギーの消費になる。
この徒然日記の内容が難しくなればなるほど、送られてくるメールの数は減る。メールが減ると、この日記の意義が見えなくなる。
大体本ページ(海外直近情報集)にアクセスされる方の半数は、この日記まで入ってこられる。
全く意義がないということでもないようだ。
今日の報道から:
1) 夜に入って、インドネシア保健省が2人の死亡者例を発表したニュースが飛び交いだした。
1例は12月16日に死亡した29歳女性例で、もう1例は1月2日に死亡した6歳少女である。2人とも家きんから感染したと考えられている。インドネシアでは、他に12月17日と1月17日に発病した可能性のある事例が報道で伝えられていたが、今回の事例はそれらと違うようだ。インドネシアの発表事例は、どうも明朗さに欠ける場合が多いが、今回の2事例は間違いはなさそうだ。しかし、患者が発生すると同時に即時の発表はせずに、遅れてからまとめて発表するという方式をとっているので、その辺で地元報道とのずれが出てくる可能性もある。
寒くなってから、さすがに発病事例が出てくるようだ。
2) 多くの報道は中国での人発生事例に関するものだ。大体の意見は昨日の報道の中に集約されているし、そこで僕のコメントをまとめている。
今日のAP通信でWHOのコメントを載せている。冬期間の起こるべくして起きた、通常の家きん由来の人発病例である、とコメントしている。
このようなコメントは日本政府は出さないのであろうか?
新型発生の場合は出さなければならない。米国では海外で発生後、CDC長官がテレビで説明する予定のようだ。
中国も、インドネシアも日本に近いのだし、また在留邦人も戦々恐々としているようだから、国として客観的事実に基づいて、説明する義務があると思う。
単に大使館とか、総領事館がウエブ上で、相手国の公式情報、または現地の報道を伝えるのではなく、日本国としての判断に基づいた見解を伝えるべきだと思う。
WHOの言う、”冬期間の起こるべくして起きた、通常の家きん由来の人発病例である”、は正しい。僕も全くそう思う。これが100例に増えても同じ状況と考えられる。もちろん、何でそんなにウイルスを保有した家きんがいるのかは問題とはなる。
人から人へ感染しない限り、感染症はそれほど恐ろしいものではない。狂犬病が良い例だ。ウイルスに感染した犬や猫、コウモリ等に噛まれなければいいのだ。
H5N1鳥インフルエンザは、人獣共通感染症に入っているかも知れないが、正確には間違いだ。常識的生活をしていて、人は感染はしない。インドや中国で多くの感染した家きんの側で生活をしている人々が多い。この10年間、数百万人者もの人々がウイルスに接触した可能性があると思う。しかし発病したのは、わずか数百人以下である。それも感染、または死亡した家きんを調理したとか、食べたとかの特殊なことをした事例がほどんとである。
H5N1ウイルスに感染した鶏と一緒に住んでいた場合の感染率はどの程度なのだろう?ものすごく低いような気がする。インドやバングラデシュをみているとそんな気が、最近している。あの濃厚な人口の中で感染した家きんが殺処分されている。また住民が、密かに感染、または死亡家きんを家の中に持ち込んだり、または死亡した鶏を親族で密かに食べたりしている。しかし感染者は出ないのだ。
H5N1鳥インフルの人での発病状況は、もっと詳細に報告して欲しい。
家きんとの濃厚接触、周辺に家きんがいた、等と非常に感染した状況が曖昧となっている。
3) 山西省の2歳女児の事例が、やや曖昧だ。昨日の報道では国営テレビで全快して退院したと伝えたとされたが、本日のカナダからの報道では、未だ重体で入院していると伝えられている。
しかし、いずれにしてもは母親が新年早々死亡していると発表されているから、その直後に発病したのは間違いはない。女児の発病時は7日である。ほぼ間違いなく母娘感染が起きたと思われる。2ヶ月であるから母親が重体でも一緒に寝ていたのだろうか?呼吸が苦しくても、母親は娘を胸元から手放さなかったのだろうか。胸が締め付けられる光景だったに違いない。
4) 日本各地でインフルエンザ流行が報告されている。岡山県、滋賀県他。H1N1ソ連型とH3N2香港型が両方流行している。前者はタミフル耐性株が中心であろうが、後者は一昨年オーストラリアで発生した香港株の変異型であるブリスベン株の可能性が高い。後者は感染力が強く、高齢者での肺炎合併率が高い。現在ヨーロッパで猛威を振るっている。前者は米国での主流株である。
このような状況は昨年秋頃かから予知されていた。当ウエブサイトでも何回か関連報道や論説を紹介してきている。
にも関わらず保健所の対応が遅く、株の同定はしていない。さらに対策の指導もしない。これでは業務上怠慢行為であるのは明らかだ。さらに院内感染で死亡者が出ている。そうした地域の保健所の担当者は責任を感じるべきである。病院側だけの責任ではない。
公衆衛生学的対策を何もせず、事件が起きてから乗り込んで調査を開始するのは、いくら正月惚けしていたとしても、許されない業務怠慢、または不作為である。国の関連機関も然りである。
再度確認する。
現在日本で流行しているのは、タミフル耐性H1N1株と、一昨年オーストラリアで発生したH3N2香港株の変異型であるブリスベン株の可能性が高い。これは感染力が強く、高齢者での肺炎死亡を起こしやすい。ただしタミフルは効く。またWHOのワクチン勧奨株に加えられている。ただし日本ではその勧奨株のかわりに類似株とされるウルグアイ株を用いている。東京の院内集団感染者の多くはワクチンを接種していた。なぜ効かなかったのか、ワクチン製造に関係した専門家と厚労省は早急に見解を出すべきである。欧州では今からでもワクチンをして、ブリスベン株の感染を予防しましょうと、キャンペーンを張っている。
周辺から聞こえてくる話では、ワクチンがどうも無効なようだ。病院でワクチン接種済みの職員が多くても、結構感染者が多いと情報をいただいたりしている。
5) インフルエンザは公衆衛生学的対策が基本である。新型インフルエンザも然り。見ていると公衆衛生学と無縁な一般の方々が中心になって、多くの意見を吐いている。公衆衛生専門家(地域の保健行政に携わる医師や保健師)はあまり知識をもっていないし、行う業務は国から降りてくるものだけとなっている。
要するに、真面目に考えていると、日本の状況はただ疲れるだけと言える。