神大に感染症センター 来年4月 新型インフル迅速対応 新型インフルエンザなど新しい感染症への脅威が高まるなか、神戸大学は平成21年4月にウイルス解析からワクチン開発、臨床試験まで一貫して研究する「感染症センター」を設立する。神戸大は、高病原性鳥インフルエンザの世界的な流行地であるインドネシアとウイルスデータ取り扱いに関する協定を結んでおり、センター設立で、同国発の新型インフルエンザへの迅速な対応が期待される。
センターは、ウイルスの遺伝子情報や感染のメカニズムなどを解析する基礎研究部門と、治療方法を研究する臨床研究部門で構成。インフルエンザや肝炎ウイルスの専門家に加え、院内感染防止や外科治療のスペシャリストも参加。さらに世界保健機関(WHO)の直轄研究拠点であるWHO神戸センター(神戸市中央区)や兵庫県健康環境科学研究センターとも協力する。
WHOによると、平成15年から20年12月16日までに、世界中で鳥インフルエンザにより247人が死亡。このうちインドネシアは113人と半数近くを占めている。
1960年代から同国と学術交流を続けてきた神戸大は現在、インドネシアのアイルランガ大学熱帯病センターに拠点を置き、平成20年度から研究者3人を派遣し、鳥インフルエンザウイルスの共同研究を進めている。
新設する感染症センターでは、インドネシア現地の研究者と連携して、インフルエンザのみならず同国で感染者が多い肝炎ウイルスやデング熱などの予防薬、診断方法、治療薬の新規開発に取り組む。
センター長に就任予定の神戸大大学院医学研究科の堀田博教授(微生物学)は「基礎から臨床までの専門家をそろえたセンターで、インドネシアでの成果を生かせば、感染症への対応が進む」と話している。
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GO(2008年12月31日 08:45)