日本海新聞 2009.1.10
感染爆発の可能性が指摘される新型インフルエンザや鳥インフルエンザについて、鳥取大学特任教授の大槻公一・京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター長が9日、鳥取市西町2丁目の市福祉文化会館で講演し、「家庭での対策が重要で、予防はマスクや手洗いが有効」と話した。そのポイントを紹介する。

新型インフルエンザについて説明する大槻教授
=9日、鳥取市西町2丁目の市福祉文化会館
講演会は鳥取市が新型インフルについて認識を深めようと企画。市幹部や学校関係者ら約二百人が参加した。
大槻教授は「鳥インフルエンザから新型インフルエンザへ」と題して講演。ほぼ世界中で鳥インフルが発生しており、ベトナムなどでは死者が出ている状況を説明。東南アジアや中国が鳥インフルの大きな発生源となる可能性が高いという。
鳥インフルに感染した場合、普通のインフルと違って重い肺炎や多臓器不全を起こす。しかもワクチンや治療薬のタミフルが効かないタイプの鳥インフルのウイルスが見つかっているので、ワクチンやタミフルに頼らず、さまざまな工夫が必要と強調した。
感染予防策として、ウイルスを殺す効果のあるマスクや、鳥インフルはせっけんに弱いので手洗いや洗顔、うがい、消毒液のスプレーに効果がある。感染が相当防げて流行の期間も短く、社会の損害も少ないと指摘。
人から人に感染する新型インフルが発生すれば、国の対策だけでは駄目で自分で対処する必要があり、自宅に立てこもって人に会わないことが最も効果的。そのためには水道や電気などライフラインが機能しなければならず、そこに勤務している人の安全確保が重要と話した。
さらに流行が進めば病院が機能しなくなるため、病院に行かなくてもいいような方策を患者との間で決めておくことが大切とした。
最後に「発生してからでは遅い。今のうちから対策を決めておくべきだ」と強調した。
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